悲しみのぶんだけ強くなれるよなんて全部、嘘なんだ、ごまかしなんだ!

神はいないんだァ、期待してないけどね!

 

あなたが(恋愛対象として)好きだ、と言うことは、あなただからではなくて、ただ存在自体にすがっている状態を無意識のうちに言い換えているにすぎないという説に落とし込むまでにすごい年月がかかった、これが正解だ、というよりかは、ただ落とし込んだだけだ。生傷は少なくなったけれど、世界は急速につまらないものになった。街を歩いている人が、全員亡霊に見えた。目をこすっても変わらなかった。ひとりで生きていくのかなあ、とぼんやり考えた。今後きっと惹かれるのは好きだとか愛してるとかよりも、あなたの気持ちはどうでもいいとはっきり言ってくれるやつだろうな、そのほうが百倍くらい健康でいられる気がする、とかも考えた。でもいいか。人といても、孤独は感じるものだし、どう転んでもこの先長くてつらいものになるのなら、今のうちに、自分は当たり前のようにひとりで立つことができるんだと脳を錯覚させておきたい。10年後の自分がこれを読んでも自分を呪わないように修行したいね

 

脳