この前たまたま、30歳を過ぎて上京してきたという人と話した、まだ出てきて3か月で、念願の東京での暮らしは、毎日が刺激的だそうだ、新宿はすごい場所だ、圧倒された、と、目を輝かせながら言っていた、あのクソまみれの新宿を
東京に生まれ東京でそだった自分は一生、上京することができない
東京への憧れや、野心のようなものを持ったことはない、地元に帰ることはない、地元の大切な人や、大切な場所を思うこともない、なんだかそれはひどく寂しい
それと、その人は、学生時代や若いときを東京で過ごせるあなたは羨ましいと言った
わたしの東京での生活は
クソだらけの新宿にある、地下に、はたまた、ビルの5階に何度も行き、友だちに会い、魂の殴り合いをした、PA宅の横や、重たい鉄扉の前、はたまた物販の椅子の上に立って作った特等席で、憧れの人や、友だちのライブをみた
深夜の居酒屋で、路上居酒屋で、酔っ払ってゴミになって朝になった、この生活が羨ましいか、全然羨ましくはないよ
けど、ひどく愛おしいと思っちゃうね、こんな生活をこれからもきっと
好きな東京でも聴くか〜〜